★小学校低学年の感謝メッセージ!★大賞

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審査委員長賞


「ぷっくりちゃんへ」


ぼくは、「いのちのさく文」という本をよみました。ひとみさんという小学六年生の女の子が、足のガンになってしまい、びょう気とたたかうようすと、ひとみさんがかいたさく文がかいてありました。本があつくて、字も小さいし、よむのにとてもじ間がかかってしまいました。でも、ひとみさんががんばっているようすがすごかったので、ぜんぶよめてしまいました。
ひとみさんは、中学二年生のときにしんでしまいました。ぼくは、とてもくやしくて、かなしいきもちになりましたが、ひとみさんはもっとくやしかったとおもいます。
なぜかというと、大すきなうんどうやえをかくことができなくなってしまったからです。
ひとみさんは、とてもやさしいおねえさんでした。おなじびょういんに入いんしている小さな子たちに、大すきなえをかいてあげて、みんなにげん気をあげていました。
「ぼくもえをかくのがすきだけど、みんなにえをかいてあげられるかな?」とおもいました。
「なんで、ひとみさんみたいなやさしいきもちをもった人がガンになってしまったんだろう?なんでしんでしまったのだろう」と、とてもかなしいきもちになってしまいました。ぼくにもおねえちゃんがいます。もしぼくのおねえちゃんがひとみさんとおなじびょうきになってしまったら、いつもケンカばっかりしていたことと、いじわるをしてしまったことをかみさまにあやまって、びょうきをなおしてもらいたいとおもいました。
ひとみさんのさく文に「しめいがある。」とかいてありました。いみがわからなかったので、おかあさんにきいてみました。
「その人がやらなければいけないやくわり、その人だけしかできない ぷっくりちゃんっていう名前をつけたのは、ぼくだよ。どうして、そういう名前にしたかと言うと、ママのおなかが、少しぷっくりしていたからだよ。
はじめてパパからきいたとき、うれしかったよ。どうしてうれしかったかというと、ようちえんのときから、ママのおなかの下で、いつも、赤ちゃんが生まれますように、と、おねがいしていたからだよ。でも、はじめは、本当にいるのか、わからなくて、ママになんども聞いたよ。ママのおなかに手を当てたら、ぷっくりちゃんが、けってくれてきもちよかったよ。手がマッサージされているみたいだったよ。
ぷっくりちゃんが出てくるのは、十一月だね。出てきたら、だっこしてあげるね。大きくなったら、サッカーや色いろな、スポーツをいっしょにしようね。
しごとのことだよ。」とおしえてくれました。
ぼくしかできないことは、まだわかりません。でも、ときどきかんがえて、しんでしまったひとみさんのぶんまで、ぼくはがんばろうと思います。
ひとみさん、ぼくでもわかるさく文をありがとう。


さいたま市立大宮東小学校2年 大塚康生

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★小学校中学年の感謝メッセージ!★大賞

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埼玉新聞社賞


「去年の冬から」


去年の冬から、ろう人ホームに入っているおばあちゃん。行くたびに、元気がなくなるみたいです。どんどん小さくなっているように見えます。だから会えるとうれしいけれど、かなしい気持ちにもなってしまいます。
おばあちゃんはもうわたしの事が分かりません。
「分からない。」
と、いつも言います。かなしそうな顔で言います。そのたびに、わたしはなきたくなるのです。でもね、おばあちゃん。わたしは分かっているよ。おばあちゃんのやさしい声も、あたたかい手もおぼえているよ。今でもわたしの大事なおばあちゃんなんだよ。そして、いつだって大好きだよ。だから分からなくてもいいよ。かなしい顔なんてしないでほしいの。
小さくて何もわからなかった時から、わたしを大事にしてくれて、ありがとう。こんどは、わたしが大事にしてあげる番だね。だから、待っていてね。また会いに行くから、待っていてね。


川越市立新宿小学校3年 狩野眞理子

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★小学校高学年の感謝メッセージ!★大賞

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埼玉県教育長賞


「三月十一日五時間目が終わり」


三月十一日五時間目が終わり友達と話し合いをしていた時の事です。突然大きなゆれが私達をおそいました。今までに感じた事のないゆれで私達はすぐ机の下にもぐりました。少しゆれがおさまるとみんなで防災頭巾をかぶり校庭に避難しました。はく息は白く、寒さと恐さで私はずっと友達と手をつないだままでした。低学年の子達の泣き声が校庭にひびき不安な気持ちでいっぱいでした。その後体育館に移動して保護者のむかえをじっと待ちました。友達のお母さんが次々とむかえに来る中、私のお母さんの姿はまだ見えません。会社から家に帰ってくるのは夜七時ごろです。
「七時ごろにならないとむかえに来てくれないだろうな。」
と思ったその時お母さんの姿が見えました。まだむかえの来ない友達に小さく手をふって家に帰りました。外は寒いはずなのにお母さんの額には汗が光っていました。
「お母さん、急いでむかえに来てくれてありがとう。」
カチカチの心がとけた瞬間でした。


さいたま市立大東小学校5年 樋村彩恵

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★中学生の感謝メッセージ!★大賞

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教育ルネッサンス理事長賞


「がんばらないで!東北」


私は今、東日本大震災で被災してしまった人に励ましの言葉として伝えたい言葉があります。それは「頑張らないで」です。
テレビや新聞では「頑張ろう東北」という言葉をよく目にします。でもこんな時こそ頑張らずに、もっと人に甘えて良いのではないかと思うのです。誰だって心の中で頑張ろうと思っているはずです。そう思っていてもこのように今迄日本中、いや世界中が経験した事のないような状況の中に突然投げ出され、どうしたら良いか誰もが分からない。そんな時頑張れと言われたら辛さはつのるばかりだと思うのです。
私は時々、人は苦難を乗りこえる為に生きているのではないか、と思う時があります。けれどその後にはきっと今迄以上の幸せが待っていると思うのです。泣いたっていい、叫んだっていい。頑張らずに甘えて下さい。まだ先の見えない長いトンネルの中かもしれないけど必ず希望の光が差し込む事を信じて。


さいたま市立大砂土中学校1年 伊藤平理

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★小学校低学年の感謝メッセージ!★優秀賞

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埼玉県公立小学校校長会賞


「ふくしまけんのひさいしゃの人」


ふくしまけんのひさいしゃの人たち、ねっ中しょうになっていませんか。
また三十七どや、三十八どのあつい、あつい夏がはじまりました。
わたしたちも、がんばって、せつでんをして、なるべく、でん気がふくしまけんや、みやぎけんのみなさんにとどくようにど力をしています。
手ぬぐいを水につけて、しぼってくびにかけるとすずしくなります。あつくても、がまんすることができます。ぜひとも、やってみてください。
ふくしまけんや多くのひさい地が、一日も早くふっこうするように、日本やせかいの人たちがいのっています。
わたしは小学二年生で、まだ小さいですが、みなさんにパワーをあげられたらいいな。と思っています。がんばって下さい。ファイト。


川越市立寺尾小学校2年 林実生

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★小学校中学年の感謝メッセージ!★優秀賞

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埼玉県中学校長会賞


「『行ってきます。』と朝」


「行ってきます。」と朝、学校に行く時
「尚美、お茶飲んだ?」といつもおばあちゃんは、わたしに声をかけるね。わたしは
「ああ、そうだ。」と言ってあわてて飲む。
「朝茶はー。」とおばあちゃんが言うと
「朝茶はその日のなんのがれ。」とわたしがつづけて言う。
朝のお茶を飲むとその日のさいなんをのがれることができる。お茶は体にいいからとおばあちゃんは教えてくれたね。お茶を飲んだ日は最強パワーだよ。きっといい事が」あるよ。
昔、おばあちゃんの家は大工のとうりょうをしていてほかの大工さんが来ると朝一番に「朝茶はその日のなんのがれ、えんぎもんだから、おあがんなさい。」といつも出していたそうだ。大工さんの仕事は大変だからね。
昔の人のいうことは、なるほどなと思うことがいっぱいあるね。おばあちゃん、わたしの体を心配してくれてありがとう。そしてこれからも長生きしていろいろな事を教えてね。


さいたま市立大東小学校4年 武笠尚美

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★小学校高学年の感謝メッセージ!★優秀賞

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川越市教育長賞


「土なべごはんが教えてくれた」


ぼくは、ごばんが大好きだ。食事は、おかずがなくてもごはんがあればいいと思うくらい好きだ。でも、一度だけごはんが食べられないと思ったことがあった。それは今年の三月十一日、あの大地震の日だ。遠くはなれたこの地域でも大きな被害があった。その夜は電気も使えず、日は落ちすっかり夜になっても電気はつかなかった。
しばらくして、祖父母が心配してやって来た。祖母が「土なべで、ごはんをたいたらおいしいよ。」と教えてくれた。昔からの方法で水加減も、土なべに手を入れ水の量を決めていた。白い湯気がたって、おいしいごはんのにおいがする。
おかわりはできなかったけれど、便利な生活があたり前だと思っていたぼくにとってはとても考えさせられた一日だった。土なべごはんから、昔の生活のすばらしさを知った。



羽生市立羽生南小学校5年 都築健太

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★中学生の感謝メッセージ!★優秀賞

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さいたま市教育長賞


「いつも本気で」


 私は「本気」という言葉が好きです。結果はどうであれ、本気でなにかに立ち向かえば必ず大切なものを得ることができるから。
みなさんに伝えたことは、どんなに小さなことでもおもいっきり走りぬいてほしいということと、自分の力を使いきったからこそ感じることのできる涙や笑顔を知ってほしいということです。
時には思い通りに進まないということもあるでしょう。きっと全力でぶつかっていればつらくて苦しくて、周りが見えなくなるけど、みんなみんな、ほんの少しの可能性を味方につけて頑張っているのです。
私だって本気で悩み、本気で泣いて、本気で悔やんできました。でもその本気の何倍も強くなることができました。自分の苦労が、いつか大きな花を咲かせるまで、どんな困難も「本気」で一緒に立ち向かいましょう。

  

鴻巣市立鴻巣中学校2年 吉澤美輝

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★小学校低学年の感謝メッセージ!★感謝奨励賞

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日本語検定委員会特別賞


「わたしもやさしい人になりたい」


わたしは一年のとき、ママとパパといっしょにでんしゃにのりました。そのときにわたしはしらない人に、
「いすにすわっていいですよ」
とやさしくせきをゆずってもらいました。
わたしはそのとき、とてもつかれていてすわりたかったので、そのやさしいきもちがとてもうれしかったです。
わたしもやさしい人になって、おとしよりの人とか、からだのふじゆうな人がいたらせきをゆずってあげたいです。
こころが、うれしいきもちになりました。


北本市立中丸東小学校2年 川西怜奈

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★小学校中学年の感謝メッセージ!★感謝奨励賞

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日本語検定委員会特別賞


「ケンカ」


ぼくには、一年生の妹がいます。なぜか、体の大きさはぼくとかわりません。
妹とぼくは、せいかくが正はん対です。だから、ぼくが、こっちと言うと、妹はあっちと言います。なかなか早く話がまとまりません。それで、すぐケンカになります。
でも、妹は出来ない事があると、すぐにはぼくの所に来て、「おにいちゃん、やってちょうだい。」と、来る。ぼくは、さっきまで妹におこっていたのに、やってしまう。
二人で外に出た時も、車にちゅう意するために、妹の手をつかんでしまう。
すぐにくらしく思ったり、いっしょにいて楽しかったりする妹を、ぼくは大切に思っています。


さいたま市立大東小学校3年 池田晃

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★小学校高学年の感謝メッセージ!★感謝奨励賞

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日本語検定委員会特別賞


「守ろう野生の動物たち」


ぼくが友達と遊んだ帰り道に、道のすみでねこのような動物を見つけました。どこかをけがしているようでした。必死に立とうとしていてかわいそうで見ていられませんでした。そこで友達のお母さんにお願いして動物病院に連れて行ってもらいました。お医者さんは「ハクビシンですね、かなりの重しょうで命が危ないですね。車にひかれたのかもしれません。」と言いました。ぼくは少し下を向きましたが、きっと助かると思い気をとり直しました。三日間治りょうを続けてよくならなかったので入院する事になりました。けれど残念な事に死んでしまいました。ぼく達は見つけた森におはかを作ってあげました。今回ぼくは、野生の動物は人間に害をあたえる事もあるけれど、命を助ける事も大切だしそこがむずかしいと思いました。ぼくは便利な道路やしせつも大事だけど野生の動物達が安全にくらせる自然豊かな場所がふえてほしいなと思いました。


狭山市立堀兼小学校5年 小澤一眞

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★中学生の感謝メッセージ!★感謝奨励賞

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日本語検定委員会特別賞


「手を伸ばす」


安野先生、あなただけは違いました。
あの頃、私は自分自身のありのままは出さず、人に嫌われたくないから…というので猫をかぶっての生活でした。周りの先生方が私をほめる一方、安野先生は違いました。やはり気付いていたのでしょう。私の本当の姿を見透かし、初めて個人面談でダメ出しをされました。最初はこの先生苦手だなと思っていましたが、安野先生が学校を辞めるとき
「友梨ちゃんはありのままで良いんだよ。」と言われました。私は泣きそうになりました。初めて本当の私を見てくれたからです。
今、空に手を伸ばしても、先生には届かないけど、心は届くと思います。
ありのままの私を見てくれてありがとうございます。これからも空から、私を見ていてください。



さいたま市立大宮八幡中学校2年 阿彦友梨

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★小学校低学年の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「ままへ」


まま。こんなつらいのにあかちゃんをうんでくれてありがとう。りなはままのあかちゃんがみたくって、さいごまでりながつくったうちわをあおいでままのおうえんをしたけどとちゅうでぐあいがわるくなってさいごまでみれなかったね。でもあとでうまれたあかちゃんをみにいったらすごくかわいかったよ。あんなおおきいあかちゃんがままのからだのなかにいて、りなは「すごいな~」っておもったよ。りながおとなになったら、ままもりなのあかちゃんをぜったいみにきてね。
あのあかちゃんがおおきくなって、またあかちゃんがうまれたらそのあかちゃんをみにいこうね。でもあかちゃんがおとなになったころにはままがおばあちゃんになってるね。
あかちゃんもりっぱなおかあさんになってるといいね。もちろん、ままもりっぱなままだよ。いつまでもりっぱなままでいてね。


さいたま市立大東小学校1年 藍澤里和

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★小学校中学年の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「ありがとうおじいちゃん」


ぼくのおじいちゃんは、とても心の強い人でした。ぼくは、おじいちゃんがなみだを流したところを一度も見たことがありませんでした。
ぼくが二年生の時、おじいちゃんは、大手術をしました。その時ぼくは、心の中で「がんばれ。」と応えんしていました。病院で点てきを打っていても平ぜんとした顔のおじいちゃんを見てとても勇気があるんだなと思いました。
三年生の夏休みが終わったころ、とうとうおじいちゃんは、この世を去っていきました。
でも、ぼくは信じています。おじいちゃんは、上(天国)から見ているんだなと。そう思うと、僕が悪い事をするとおじいちゃんが悲しむので、これからは、あまりしないようにしたいです。
ぼくはおじいちゃんみたいにどんなにつらいことがあっても勇気を持ってがんばっていこうと思いました。


さいたま市立岸町小学校4年 井上嗣巳

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★小学校高学年の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「23年3月11日」


23年3月11日、私は学校の教室にいました。授業中、体にゆれを感じました。地震です。すぐおさまるだろうと思っていました。でもゆれはおさまるどころかどんどん激しくなり、とても長い間続きました。生まれて初めて経験する大きなゆれはとても恐ろしく、このままゆれがおさまらなかったら…学校が倒れてしまったら…家族は大丈夫かな…など色々頭に浮かび不安で涙があふれてきました。私と同じような事を考えながら多くの人が亡くなった事を後でニュースで知りました。11年生きてきて命がある事の有難さを感じたのは初めてでした。いつも親やおじいちゃんおばあちゃんに甘えてわがままばかり言っていた自分が恥ずかしくなりました。命を授けてくれた両親、いつも私を見守ってくれるおじいちゃんおばあちゃんに心からありがとうと伝えたくなりました。今までわがままを言ってきた分、色々な人に感謝しながら、命という時間を大切に、精一杯生きていきたいと思いました。


加須市立大桑小学校6年 戸嶋菜月

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★中学生の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「困っているひとへ&私へ!」


私はいつも悩んでいます。最近は私は事で悩んでいます。自分は何で悩んでいるのか分からなくて悩んだりとか。自分は何でこんなに苦しいのかが分からないで苦しむ。私生活も学校生活もめぐまれているんです。でも苦しい。悲しい。で、昨日皿洗いをしている時分かりました。私はまだ「自分」が見つかってないんだな、て。何で苦しんでるか分からない、自分が見つかってないから。他も同じ。こんな事を日々考えてる私って変わっているんでしょうか?これを書いている間もどんどんすっきりしている気がします。私のような悩みを抱えている人、いますか?いたらいっしょに話がしたいです。四百文字では伝わらない想い、考えが私の中で渦巻いています。いつか、この想いを打ち明けられるような、そんな人に出会えるように一生懸命に生きます。


さいたま市立大宮八幡中学校2年 安樂かりん

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★小学校低学年の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「ひな、いままでありがとう。」


しんさいで、えんきになっていたけれど、とうとうひなが、八月五日にせんだいへひっこしてしまいました。
じしんの時、こわかったけど、ひなが、せんだいへ行ったあとだったら、と考えるともっとこわくなりました。
年小の時から、ならいごとも、一しょで、よくこおりおにをしました。
ひなの、よわいものをまもるところが大好きです。
じしんで、友だちや、大じな人がいなくなってしまった人の友だちになってほしいです。
さびしいけど、ひなの分まで、絵画を、がんばります。
夏休みにとまりにきてね。また、すいかわりしよう。
ずっと友だちだよ。いままでありがとう。


さいたま市立田島小学校2年 赤津純菜

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★小学校中学年の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「新がたのおじいちゃんは、」


新がたのおじいちゃんは、お酒が大好き。飲みながら、おもしろい事を教えてくれる。
おばあちゃんは、ぼくの顔を見ると、うれしそうにニコニコわらってる。おばあちゃんが作ってくれる「夕顔のおみそ汁」はおいしすぎて、つい食べすぎちゃうんだ。
千葉のおじいちゃんは、いつもキャッチボールをしてくれる。本当は、こしがいたいのにごめんね。あせを流した後は、おふろ屋さんに直行。さっぱりして、すごく気持ちがいいね。いっしょに飲むおふろ上がりの牛にゅうは、つめたくておいしいね。
うっかり屋さんのおばあちゃん。ウノで最後の一枚になったら「ウノ」と言ってね。ちゃんと言うか心配で、ぼくがドキドキしちゃうよ。夜は本を読んでくれてありがとう。安心して、ぐっすりねむれるよ。
大好きなおじいちゃん、おばあちゃん、また会いに行くからね。
ぼくが大人になるまで、ずーっと元気でいてね。


さいたま市立大東小学校4年 須藤朋樹

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★小学校高学年の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「石巻の友達へ」


みんな元気ですか?
けがはしていませんか?
病気にはなっていませんか?
つかれすぎてはいませんか?
今年、3月11日の、東日本大震災で、とてもこわい体験をしたと思います。
津波が来て、火事がおこり、小学校が焼けてしまったのは、テレビでみました。
こっちでは、震度5弱しかゆれなかったのに、石巻では、震度7もゆれたのを知って、ぼくはびっくりしました。
家を失ってしまった子もいるよね。
でも、日本には、数々の地震がおこったけど、どれもみんな街としてよみがえっているから、きっと大丈夫だと思います。
大震災のショックで心が痛んだかもしれないけれど、石巻は絶対に直るから、無理をせず、一休みを忘れないでね。


草加市立八幡小学校6年 土井和博

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★中学生の感謝メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「ことば」


「がんばれ!」って言われると、がんばれる気がする。
「ごめんね。」って言われると、悲しい気持ちになる。
何でだろう。言われる言葉で、傷つくこともあれば、悲しいことだってある。「ことば」は、人を励ますことだって出来るんだ。
「おつかれさま!」って言われると、やったかいがあると、思う。一人一人が、思う気持ちは、ちがうかもしれないけれど、このことばは誰もが、うれしくなるだろう。
「ありがとう。」って言うと、世界が笑顔に包まれる気がする。
ことばは、難しいものだけれど、人を喜ばしたり、励ましたりするのは、難しくはないと、思う。だから、一人一人がことばをかけあっていけば、もっと幸せになっていくだろう。


さいたま市立三室中学校2年 鈴木夏実

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★小学校低学年の読書メッセージ!★大賞

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審査委員長賞


「いのちの作文」


ぼくは、「いのちのさく文」という本をよみました。ひとみさんという小学六年生の女の子が、足のガンになってしまい、びょう気とたたかうようすと、ひとみさんがかいたさく文がかいてありました。本があつくて、字も小さいし、よむのにとてもじ間がかかってしまいました。でも、ひとみさんががんばっているようすがすごかったので、ぜんぶよめてしまいました。
ひとみさんは、中学二年生のときにしんでしまいました。ぼくは、とてもくやしくて、かなしいきもちになりましたが、ひとみさんはもっとくやしかったとおもいます。
なぜかというと、大すきなうんどうやえをかくことができなくなってしまったからです。
ひとみさんは、とてもやさしいおねえさんでした。おなじびょういんに入いんしている小さな子たちに、大すきなえをかいてあげて、みんなにげん気をあげていました。
「ぼくもえをかくのがすきだけど、みんなにえをかいてあげられるかな?」とおもいました。
「なんで、ひとみさんみたいなやさしいきもちをもった人がガンになってしまったんだろう?なんでしんでしまったのだろう」と、とてもかなしいきもちになってしまいました。ぼくにもおねえちゃんがいます。もしぼくのおねえちゃんがひとみさんとおなじびょうきになってしまったら、いつもケンカばっかりしていたことと、いじわるをしてしまったことをかみさまにあやまって、びょうきをなおしてもらいたいとおもいました。
ひとみさんのさく文に「しめいがある。」とかいてありました。いみがわからなかったので、おかあさんにきいてみました。
「その人がやらなければいけないやくわり、その人だけしかできないしごとのことだよ。」とおしえてくれました。
ぼくしかできないことは、まだわかりません。でも、ときどきかんがえて、しんでしまったひとみさんのぶんまで、ぼくはがんばろうと思います。
ひとみさん、ぼくでもわかるさく文をありがとう。


伊奈町立小針北小学校2年 古里優太

 ● ○。。〇・    。●○・   。○・。● ○。
●。〇・    ●。○。     ○。●・  ○    ・
 
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★小学校中学年の読書メッセージ!★大賞

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埼玉県教育長賞


「アシュリ―から学んだこと」


いつか見たテレビの画面に、プロジェリアという病気のアシュリ―がうつっていました。いままで知らなかったプロジェリアという病気だけれど、楽しそうにテレビにうつっていました。私ならきっとはずかしがっていたかもしれないのに。明るくて元気に弟のお世話もしていました。このテレビを見ていたら、私にも元気がわいてきました。人を楽しませることは、なかなかむずかしいと思います。しかし、アシュリ―は、人をよろこばせていました。アシュリーは、どうして私にできないことができるのか気になりました。
それから少したったある日、アシュリ―が自分のことを書いた本を見つけました。さっそく手にとって読んでみると、知らなかったアシュリーのことが分かってきました。
はじめは、とても元気で、やさしくて、明るい子だなと思っていました。私も、ただ同じように明るくなりたいなと思っていました。でも、私は、心がひきつけられていました。何度も読み返しました。そして、アシュリ―が言いたかったことが少しずつ分かってきました。
アシュリ―が、
「自分が生かされているのは、何か目的がある。」
と言いました。プロジェリアなんていやだ、ではなく、この病気を通じて「自分はこう生きている。」と私に教えてくれました。この言葉に、私は心が動きました。アシュリーは、与えられたものを受け入れて生きています。そういう人は心が強くなるんだろうな。だからいつも明るくいられるんだと分かりました。
東日本大震災で東北の人たちは、生きていたいのに死んでしまった人がたくさんいます。助かった人たちも、まだ苦しい思いをしています。生きている、ということは何か意味があると思います。苦しい事も受け入れて、心を強く、明るくなって生きてほしいと私はねがっています。
私は時々、人と比べてどうこう言ってしまうことがあります。みんなとちがうことをはずかしがらずに、「自分はこう生きている。」と堂々とほかの人たちを勇気づけるように生きていきたいです。
私は、アシュリーから学んだことを作文を通して、一人でも多くの人に伝える役目があるかもしれません。
私はえらばれて生まれてきました。ちょっとしたことでおこらず、自分に自信を持って生きていこうと考えました。そうすれば、気持ちが前向きになると思います。一人一人の気持ちを分かってあげられる自分に変わりたいです。
あと七年たつと、私はアシュリーと同じ年です。それまでに今より成長した私を、天国から見てほしいです。アシュリー、天国からおうえんしてね。


横瀬町立横瀬小学校4年 町田愛珠

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★小学校高学年の読書メッセージ!★大賞

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教育ルネッサンス理事長賞


「青空のむこう」


―青空のむこう…それは一体、どんなところなのだろう?―
ひときわ目を引く真っ青な表紙には、青空から飛び降りている少年の姿が描かれている。この少年は、誰なのだろう?表紙だけでは、どんな物語なのかまったく見当もつかない。私は、たくさんの期待と疑問を抱きつつ、読んでみることにした。
この本の主人公は「ハリー」という少年だ。トラックにひかれて突然死んでしまったハリーが、死者の国で名前を登録するところから話は始まる。そして、幽霊の先輩のアーサーと一緒に「やり残したこと」を片付けに、生者の国へ向かった。
ハリーが生前、やり残したことは「エギーに謝ること。」ハリーは姉のエギーとつまらないことでけんかをし、謝る前に死んでしまった。死んだ者は、生きている者からは見えないし、声も聞こえない。ハリーは必死に、懐かしい人々に自分が今、ここにいることを伝えようとするが、先生や友達、両親にさえ気付いてもらえない。私は、ハリーの気持ちを想像すると、いたたまれなくなった。きっと悲しくて寂しくて「また生きたい」と強く願ったに違いない。しかし、そこでハリーは諦めなかった。全神経を鉛筆に集中させることで、少しだけだったが文字を書いてエギーに謝り、自分の気持ちを伝えられたのだ。
私に兄弟はいないが、ちょっとした意見の食い違いから仲の良い友達と、泣きながら大声でけんかをしたことがある。お互いに手紙で謝り、その日のうちに仲直りできたから良かったが、もし私にもハリーと同じことが起こったら…絶対に後悔するし、悔しくてたまらないだろう。でも死んでしまったら、もうその気持ちさえも相手には伝えられないのだ。そう思うとハリーの前向きな強さに感動し、たとえ姿が無くなっても本当に愛している人とは心でつながっているのだなと、実感した。両親と暮らし、一緒に食事をし、友だちと遊ぶ…そんな私達の生活では当たり前のことさえ、ハリーにはもうすることが出来ない。私はハリーに、何気なく過ぎてゆく一日一日がどれほど大切であるか、教えてもらった気がする。
ラストシーンでは、思い残すことのなくなったハリーが、生命を作る全てのものの一部になるために「彼方の青い世界」へ旅立つ。切なく悲しい場面だが、私はそれ以上に、希望あふれたシーンだと思う。おそらくハリーは、晴れ晴れとした笑顔で飛び込んだに違いない。そんなハリーを想像すると胸がジーンとし、改めて「死」というものについて考えさせられた。私がもし今の若さで死んでしまったら、家族はどれほど悲しみ、生きる気力を失ってしまうだろうか。私自身、死者の世界でうまくやっていけるか不安だし、辛くて家族に会いに行けないと思う。人は誰にでも時期が来れば必ず死が訪れる。その時、悔いの残らないよう毎日を大切に楽しく生きたい。
ハリー、感動と希望をありがとう!


さいたま市立宮前小学校6年 遠藤奏夏

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★中学生の読書メッセージ!★大賞

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埼玉新聞社賞


「本当のしあわせとは」


「よし、この本にしよう。」
とある日の午後。ニュース番組で紹介されていた一冊の本を読むことに決めた。動機は単純だが、多くのことを考えることができ、自分でも驚いた。
大野更紗さん著の「困っているひと。」皮膚筋炎と筋膜炎脂肪織炎症候群という難病との戦いの日々をつづったものである。「闘病記」かと思う方もいると思うが、それは間違っている。
更紗さんは、福島のいちばん近いコンビニまで車で十五分という、のどかなムーミン谷(田舎)で生まれ育った。優等生だった更紗さんは、それから上智大学外国語学部フランス学科に入学する。そこで、学部一年目にして、運命の問題に出くわす。フランスより、ビルマのことを勉強したい、何かできることをもっと探したい、と動き始めたとき、稀なる難病にかかってしまう。とにかく、一つ一つの動作がかなり痛いそうだ。「エブリシング、たたかい。」前書きにはこう書かれている。病との戦いの日々の大変さだけではなく、この本を通していろいろなことを読みとることができた。
前例のない、自分だけの体験。初めてだらけでとまどうばかり。これからどうなるか、誰も全く分からない。不安になったとき、あなたはどうするだろうか?頼れる糸があったら迷わず頼るか?それとも周りに気をつかい自分で抱え込むか?自分に余裕のないとき、心の中では分かっていても、行動に移せないことは誰にでも経験があるのではないだろうか。困っている時は誰でも周りを頼る。それは、更紗さんだって同じだ。
「何でもするからね。」
という友達を、頼りに頼っていた。心が不安定なとき、そんな言葉にはすがるような思いである。お見舞いに来てくれるというメールを受けとれば、反射的に必需品調達のリクエストを送ってしまったり、来てくれた人に延々と自らの苦境を嘆きまくったり。それがいつしかあたりまえになってしまっていたのだ。人は誰だって自分以外の人のために、ずっと何でもし続けるのはかなり疲弊する。友達も、お見舞いが重荷になっていた。でも更紗さんは気持ちと行動が結びつかず、ずっとそれを続けていた。結果、大事なものを失ってから気づくことになってしまったのだ。悩みや不安などを抱えながら生きることは、すごく大変である。時には周りにこぼすことも必要だ。そんな時こそ、周りのことを考えられる心を持ちたいなと改めて思った。失ってから気づくことこそ、一番辛いことだと思うから。
今、私は様々な不安を抱えている中学三年生である。でも毎日健康で、何事もなく幸せに過ごしている。この状況で急に、難病にかかってしまったら?ちょっと想像しがたいし、したくない。更紗さんのように、将来やりたいことも決まり、さあ!と走りだそうとした時にその道を難病によって阻まれたのは、すごく辛いことだと思う。その後たくさん苦しみ、不安に駆られながらも前に進もうと日々戦っている。そんな中、自分はどうしていただろう?と振り返ってみる。塾が忙しいことを理由にわがままし放題。いろんなことに手を出し、やりっぱなし。何かと言い訳をする。平気で時間を無駄にする。まだまだ書ききれないほど、反省すべき点はいっぱい見つかった。なんだか恥ずかしくなる。この本を読んでから、毎日何事もなく過ごせることのありがたさをよりいっそう感じるようになった。誰だってみな、明日が必ずやってくるとは限らない。したがって、保証もなにもない。また、同じ時間は二度と戻ってくることはない。今、作文を書いているこの時間だって、一度きりのものだ。何回も言うようでしつこいかもしれないが、毎日何もなくいつも通り過ごせることはすごく貴重で特別なことなのだ。そう考えると、もっと時間を大切に使えばよかったなと後悔する部分も多い。今、この瞬間から、一分一秒を大事にすれば、もっともっと充実した、生き生きとした日々を送れるはず。過去は変えられないが、未来は変えられる。一日一日平穏に送れることに感謝しつつ、時間を大切にしていきたい。こんな気持ちにさせてくれた本に出会えたことを、とても嬉しく思う。


鴻巣市立鴻巣南中学校3年 桑子真実

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★小学校低学年の読書メッセージ!★優秀賞

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川越市教育長賞


「おかたづけをしよう」


わたしは、ココちゃんといっしょでおかたづけがにがてです。いっぱいおもちゃやぬいぐるみを出してあそびます。でも、外であそびたくなるときは、たまにかたづけないであそびに行ってしまいます。それで、いえにかえったらおかあさんに
「こらっ、かたづけなさい。」
とおこられます。
ココちゃんのおかあさんは、
「きのこがはえてくるわよ。」
と言っているね。ココちゃんは、
「きのこがはえたらおもしろいな。なべにいれてたべちゃうもん。」
と言っているけど、わたしは、きのこがはえたらトランポリンにしたり、つくえやいすにしてべんきょうしたいなと思いました。
わたしの町にもアリクイサービス社がいてほしいです。でも、とことんぴっかぴかコースはえらびたくないです。だってココちゃんみたいにものがぜんぶなくなったらこまるからです。だからココちゃんのものがもどったときはホッとしました。
わたしのへやも今はとってもきれいです。がんばってこれからもかたづけたいと思います。だってアリクイサービスがきたらこまるからです。それに、かたづけると心がすっきりします。だからココちゃんにもかたづけたら心がすっきりするよとおしえたいです。


伊奈町立小針北小学校2年 遠藤小夏

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★小学校中学年の読書メッセージ!★優秀賞

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埼玉県中学校長会賞


「『わたしのとくべつな場所』を読んで」


私は、この題名を初めて見た時に、「とくべつな場所」ってどんな場所なのか、とてもドキドキして楽しみでした。
この本は、アメリカのテネシー州ナッシュビルというところで育ったパトリシアという女の子の、本当にあったことのお話です。
ナッシュビルには、今から60年ぐらい前に人種差べつがありました。人種差べつとは、はだの色が黒い黒人に、いろいろな事をかんばんに書いて、黒人をどんどんその町から追い出してしまうようなことです。
私は、この本を読みながら、とても悲しい気持ちになりました。どうしてはだの色がちがうだけで、こんなにひどい目に合わなければならないのか、とても私はおかしいと思いました。
パトリシアも黒人でした。いつもおばあちゃんにずっと連れて行ってもらっていたところに、13才になった時にたった一人で、勇気を出して出かけて行きます。
バスに乗ると、前の方の席があいていても、一番おくの「黒人指定席」という後ろの席に座らなければなりませんでした。公園のベンチにこしかけて休もうとした時には、ベンチに「白人せん用」と書いてあり、あわててベンチから飛びあがりました。道路にあるレストランを見ても、「白人のお客さま以外おことわり。」と書いてあり、お城のようなホテルの前を通った時に、パトリシアは人ごみにおされ、ホテルの中に入れられてしまっただけなのに、だれかに指をさされ、
「はだの黒い人間は立ち入り禁止だぞ!!」
と追いはらわれてしまったりと、とてもつらくて、悲しくて、さびしくて、くやしい思いをたくさんしながら、一生けん命とちゅうまで一人でやってきました。私はここまで、パトリシアがきたことが、とてもすごいことだと思いました。私だったら、きっととちゅうで、つらくて帰ってきてしまうと思います。
パトリシアもとちゅう、くじけそうになり教会の庭で一人で泣いていました。でも、
「おばあちゃんの声が聞こえるよ。」
と言って、知りあいのおばあさんが元気づけてくれました。それからは、スキップをするほど明るくなって元気に、とくべつな場所に向かって行きました。私はこの時、とてもうれしい気持ちになりました。そしてとうとう、パトリシアは、とくべつな場所につきました。正面入口には、
「だれでも自由に入ることができます。」
という言葉が書いてありました。
ここに来るまでにいろいろな人種差べつをされる、かんばんがあったけれどパトリシアにとって、どんな苦ろうをしてもここは、大切な場所だったんだと思います。きっと、この建物を見ると、つらいことや、悲しいことや、はずかしいと思うことがきえてしまうような、ふしぎな場所だったのかなと思いました。だから、図書館とはいわずに「とくべつな場所」と、パトリシアは言ったのだと思います。今は、アメリカではあまり人種差べつはなくなったみたいですが60年くらい前は、黒人の人はとてもつらい思いをたくさんしていたんだなとこの本を読んでわかりました。
今のアメリカの大とうりょうが、オバマ大とうりょうになったことで、アメリカは変わったのかなと思います。そして、黒人も白人も、みんながなかよく同じように、平和にくらせる世界になってほしいです。


さいたま市立泰平小学校4年 福島真綾

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★小学校高学年の読書メッセージ!★優秀賞

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埼玉県公立小学校校長会賞


「『こども電車』をよんで」



私は、この「こども電車」を読みました。こども電車とは、こどもの夢と希望を運ぶこの電車。午後九時がこども電車の最終電車が発車する。いつもなら、だれもが乗れるこの電車には、乗れなくなるこども達がいます。それは、本当の自分にいつわっている子、心にきずを負っている子。一人でも多くの人々を乗せるためこども電車は走り続けていくという物語です。
私は、「一人でも多く」とは、乗れなくなった子どもたちの事だと思っています。こども電車に乗れなくなった子を変えていったのが「けい」という少年。けいからドンドン広がっていくこども電車。クラスでの問題をきっかけに病気になってしまった少女。「れいな」。れいなは、愛という少女といじめをくり返し、しあっていたのを見るけい。二人の中は、よく分からなくなっていく。しかし、病気にまでなってしまった、大切な友人を、ほうっておけない。五年一組、クラス全員の乗った一つの光はれいなのものへ、走っていきます。ここの場面を読んだ時、どんな時も仲間を思いやっていくのが、本当の仲間なんだなと思いました。人を思いやる心が出来て初めて仲間、友達、が出来るのかなと思います。初めて出来る、思いやる心は、いろいろな思いがつまって出来る物だと思います。
だれかが、うらやましくて、大切な物をこわす…。それは、心の中に、真っ黒いかげがあるから。人を無視したりすること。それも同じ事。人の心に出来た黒いかげは、自分では取れないと思います。なぜなら、自分で作ってしまったのだから…。黒いかげをこわせるのは、人の思いやり、自分の思いやりだと思います。黒いかげを作らないためには、自分の心と向き合うことが大切だと思います。れいなと愛のように、心が通じ合えば、いじめ、ケンカからもぬけ出す事が出来る。いじめをし合ったって、心と心が向きあえば仲直りする事が出来ると思います。最初から、いじめをしあう事は、よくないけれど、後、笑い顔をしていれば幸せだと思います。だから今、れいなと愛は、幸せな気持ちであふれていると思います。
この、こども電車には、色別になっていて色ごとにつく国もちがいます。自分の好きな色の電車に乗って、いきたい国へ行くことが出来ます。電車は、午後七時から走っています。私は鉄道の事や電車のことは、よく分からないけれど、色で行ける場所も分かっていたら、いいのになぁと思います。楽しく外をながめれば、友達が乗っているのがみえたりして、すごくおもしろいなと思います。こんな電車があったら、いつでも夢の中で楽しく遊べていれるのに…と思いました。
夢、希望に、みちあふれたこども電車は、午後九時…。今日も、最終電車は、走っているのでしょうか。


さいたま市立泰平小学校5年 佐藤愛里

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★中学生の読書メッセージ!★優秀賞

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さいたま市教育長賞


「私が初めてこの本を」


私が初めてこの本を読んだのは、小学校五年生の夏休みでした。六十五年位前に同じ小学五年生の女の子が書いた絵日記だから読んでみたら、と母から勧められて読んだのですが、それまでに出会ったことのない本でした。昭和二十一年の夏にその女の子が書いた絵日記をそのまま本にしたものなのです。当時の紙は、今のように質の良い白い紙ではなく、茶色っぽいわら半紙です。この本は今の紙で作られているので、手触りは当時の絵日記とは違いますが、五十年以上の長い時を経て、わら半紙にシミがたくさん浮き出ている五年生の絵日記がそのまま本になっているのです。私は、人の日記をこっそり見てしまったという気持ちと、六十年以上前の同じ年の女の子はこんな夏休みを過ごしていたんだ…という思いが入り混ざったとても不思議な感覚で読みました。
日記は、七月二十一日から八月三十一日まで、一日も欠かすことなく丁寧に書かれています。私は、同じ日にこの子は何をしていたのかな?という少しワクワクした気持ちもあり、夏休み中何度もその本を読みました。
今とは漢字の書き方や平仮名の使い方の違う所がたくさんあって少し読むのに苦労しました。天気の『気』、学校の『学』、帰る、読む、売るなどいくつもの漢字が難しい字で書かれていたり、思ひました、お手伝ひ、いつものやうに、とか勉強がべんきゃうと書かれているのです。今では国語の授業で古文も習い、少し分かるようになったのですが、当時は何でこう書くのかな?ととても不思議でした。
もう一つ不思議に思ったことは、両親のことを書く時、敬語を使っていることです。お父さんに本を買ってもらった日は、『本を買っていただきました。』と書いてあり、お盆の日の日記には、『お母さんは夕方、おだんごを作っておそなえになりました。』と書いてあるのです。両親に敬語を使うことにすごく違和感があったのです。
両親に敬語を使っていたこの絵日記が書かれた頃の日本がどのような時代だったのかを私はこの本を読んだ二年後に少し知ることができました。昨年の夏休みに家族で沖縄へ行き、その時に平和記念館を訪れました。戦争に関する資料を見たり、当時、女学生で実際に傷付いた兵士のお世話をしていたという方のお話を直接お聞きすることができました。日本という国が戦争一色に染まり、国の為に命を捧げることも当たり前だったということを知り、とても衝撃を受けました。そして、その後にもう一度この本を読み返してみると、五年生の時に読んだ時とは全く違う気持ちになりました。
この日記が書かれたのは、終戦の翌年です。戦争が終わっているとはいえ、戦争の名残りがたくさんあったと思います。日記を書いた女の子は当時まだ十歳なのに友達と遊んだ話が一つも書かれていません。私が最初に読んだ時は難しくて読まなかった“あとがき”を読んでみると、疎開地でよそ者扱いをされて友人ができなかったということが書かれていました。日記からは読み取れない女の子の影のような部分を“あとがき”を読んで感じました。
また、この日記を読んでいると食べ物の話が多く出てくることに気付きます。今のように食べる物に不自由しない時代では考えられないことですが、食べ物への思いが強かった時代だったということの象徴なのでしょう。そして、その食べ物も、家で育てている野菜や配給される食べ物の話なのです。だから、育てている野菜の育ち具合や何がどれだけ配給されたかということが度々書かれているのです。育てている野菜や米の育ち具合が気になるのと同時に、季節の移ろいにとても敏感なこともこの日記から伝わってきます。天気や気温の変化などを細かく感じとっているのです。今は冷房があったり、日々の忙しさに気を取られて、この頃より季節の変化を感じる心が鈍くなっているような気がします。この時代は、物はあまり無く貧しい時代だったかもしれませんが、今は失われてしまった自然に対する気持ちや物を大切にする気持ちがとても豊かだったように思えます。文章の丁寧さや、わら半紙一枚一枚に几帳面に線を引いて書かれているこの絵日記を見ると、今では感じることができない良さがあるなと思いました。
この本は、私にとってこの先も折に触れて何度も読み返したくなる本だと思うのです。そして、その度にいろいろなことに気付いたり新鮮な気持ちになれそうな気がします。今までおもしろいと思ったり、読んでよかったなと思える本はたくさんありますが、この本のようにずっと大切にしたいと思える本にはなかなか出会えないような気がします。たくさんの人に読んでもらいたい本だと思います。


鴻巣市立鴻巣中学校2年 岩崎真奈

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★小学校中学年の読書メッセージ!★読書奨励賞

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日本語検定委員会特別賞


「とべないホタルを読んで」


ぼくはホタルを見たことがありません。この本を読もうと思ったのは、ホタルのことを知りたかったからです。どんなお話だろうと思ったからです。思っていたのとはちょっとちがうお話でした。でも、とてもいいお話でした。
サナギからかえった日、ホタルたちは一人前のホタルになれてとてもうれしそうでした。まだやわらかい羽を動かしたりして、早くとびたいんだなと思いました。ぼくもなんだかわくわくしました。ホタルたちがいっせいにとんだ時は、やったぁ、よかったね。と思いました。田んぼや海を初めて空から見てびっくりしただろうなと思いました。うれしかっただろうなと思いました。
だから、一ぴきだけ、羽がちぢれてとべないホタルがいて、とてもかなしくなりました。やっと、一人前になって、やっととべると思ってわくわくしていただろうに、どんなに羽を動かしてもとべなくて、悲しかっただろうなあとかわいそうに思いました。
そのホタルに、ほかのホタルが声をかけて、はげましたり、アドバイスをしたりしてみんなでおうえんしました。みんなやさしいな、と思いました。でも、どうにもならないことがあります。おうえんしてもらっても、羽がちぢれてしまっているから、どうしてもとぶことができません。とべないとわかった時は、くやしくて悲しくて、もどかしかっただろうなあと思います。
とべないホタルはみんなとはとべないから、自分が行けるネコヤナギのえだから見える景色を楽しんでいました。みんなと同じ所に行けなくても自分でできることをしてがんばって生きててえらいなと思いました。
他のホタルたちもすごいです。めったにとべないホタルに会いにいかなかったけど、みんな見守っていました。とべないホタルがつかまりそうになった時、一ぴきのホタルが、身がわりになろうと子どもの手におりました。みんなが身がわりになろうと思っていました。すごいやさしさだなと思いました。会いにいってあげなくてひどいなと思っていました。ずっといっしょにいてあげるのが、やさしさだと思っていました。でもそんなことより、もっとゆう気があるやさしさです。
身がわりになってくれたホタルを見た時、とべないホタルはぼくは一人じゃなかったんだと思ったと思います。みんなが見守ってくれたことに気づいて、とてもうれしかったと思います。
身代りになってくれたホタルをとべないホタルもいっしょにむかえた時、やっとみんながひとつになっていっしょにくらせて本当によかったなと思いました。
ぼくは、五体満足です。とべないホタルの気持ちはわからないかもしれません。でも、いつもそばにいて助けてもらったら、がんばって生きていけないと思います。かわいそうかわいそうっていつも言われたら、悲しくなると思います。だから、ぼくは身がわりになってくれたホタルみたいに、いつもは見守っているだけで、いざという時に手をさしのべられるような、やさしさをもてるようになりたいと思いました。


熊谷市立吉岡小学校4年 横森裕星

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★小学校高学年の読書メッセージ!★読書奨励賞

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日本語検定委員会特別賞


「命の重さは同じ」


あなたは、緑を大切に思ったことがあるだろうか。どんな生き物にも生命がある。そして命の重さは誰にも決められない。
私はこの本に、そんな命の大切さを教えてもらった。
この物語は、主人公の樹というごくふつうの男の子が、人間界と同時に存在する世界、緑の国を救うために勇者として戦う。そして、冒険やサラたちの緑の民を通して、樹の心は大きく成長していくという物語だ。
私が最も心に残った場面は、緑の国の女王サラが、「私たちの国はもうすぐほろびるでしょう。だから私はあなたにたくしたかったのです。未来と希望を。」「私は心からあなたに、私たちの未来を救う勇者になってほしいと…」と涙をたたえながら、樹にこう言った場面だ。私はこのサラの涙の理由について考えた。…きっと、一人の女王として本当に国を救いたいけど、私にはどうすることもできない。だから人間の樹の未来に植物と人間が協力できることを願っている思いが涙になるほどあふれてきたんだと思った。
そして樹は、サラが言う「勇者」の意味について考え、大きな決断をする。「…この国がほろびることがさけられないことだとしてもぼくは、最後までそれを見届けなくちゃって気がするんだ」と樹は生まれて初めて、こんなにもはっきりと自分の意志をもった。
樹は、緑の国に来て、たくさんの大切なことを教わり、心が変わった。失ったら二度と戻らない命の重さ、どんなときもあきらめずに戦う強さ、信じる強い力を知り、樹は、彼らからたくされた未来を創ろうと決めた。
私はこの本を読んで、人間の身勝手な行動によって、生き物が死んでいるということを初めてよく分かった気がした。私たち人間が生きるための地球上の酸素をつくりだしているのは、植物であって、決して自分たちではない。
森のきりくずしとは、地球のいのちを人間が殺していることに過ぎない。何億年も前から生きている植物たちを殺し続ける。そんなことがあっていいのだろうか。
植物は何も言わずに、人間に生命の恵みをあたえ続けてくれる。そんな植物をなくしていいのだろうか。
いいわけない。でも、生きるために他の者の命をうばうことは必要だ。しかし、それは身勝手にうばうものではない。身勝手にうばうのは人間だけだ。
植物のいのちも人間のいのちも重さは同じだ。これは全ての人間が知るべきことだと思う。


さいたま市立宮前小学校6年 杉浦夏帆乃

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★中学生の読書メッセージ!★読書奨励賞

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日本語検定委員会特別賞


「戦争の悲劇」


今回、この『黒い雨』という戦争がテーマとなる本を読み、現在、日本で最も大きな問題の一つともいえる、三月十一日の東北大地震における福島原発の災害事故や突然おそってきた大津波により、多くの被害があったことを合わせて考えてみたら、凄惨さと犠牲者、被爆者の語ることの出来ない程の苛酷な苦しみが、ぼくたち読者に迫ってきたのです。
今からおよそ六十六年前、原爆の一瞬の閃光に街は焼けくずれ、人々は放射能に雨にうたれ、さまよい歩く。
なぜ、悲しみしか生まれない戦争をしなければならなかったのだろうか、なぜ、罪のない市民がこんな戦争という愚かな出来事で命をうばわれなくてはならなかったのだろう。
それは、世界中のだれにも、もちろんぼくたちも、永遠に分からない。
戦争をしてしまったら、原爆病の適切な治療法もなく、手当する薬品も、処置もままならない中で、死と対決していくしかないのです。
これは戦争の中でも最悪の事態です。それも人間の造った巨大な爆弾で、一生懸命国のために尽くしてきた罪のない民衆を殺害し、何年も何十年も人々は原爆症のために苦しめられることになってしまったのです。
作者は、主人公の閑間重松、シゲ子夫妻と姪の矢須子を通して、広島とその周辺を舞台に戦後の生活模様や営みを伝えながら『黒い雨』と言う題材の中で冷静に描かれていました。
ぼくはこの『黒い雨』の作者、井伏鱒二の作家としての姿勢は、心の中の怒りや悲しみを越えて現実の悲惨な状況を努めて冷静な判断をしながら、どう読者に真実を訴え伝えたい思いで文章を書き続けたことに、本当に感激しました。
人は人の平和を破壊してはいけません。だれもが戦争を許さない、という考えをもち、みんなで力を合わせて、この世界を平和にするのだという強い気持ちをもつことが必要だと思います。
まず、化学を戦争の兵器に費やしてはいけないということ、化学は人類の幸せのためだけにあるのだと思います。
そして最も重要なことは、世界中の人達が争いを起こさず、仲良くしていくことです。今、日本は、大事な岐路に立っています。みんなが、いつも明るく笑顔で暮らせる社会を作るためには、これから日本を支えていくぼくたちが今、たくさんの事を学んでいかなくてはいけないのです。
だから、今は真剣に考える時なのだと思います。


川口市立幸並中学校3年 笠原航也

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★小学校低学年の読書メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「がっこうかっぱのイケノオイへ」


イケノオイ、元気ですか。水道の水でしにそうになって大へんでしたね。大すきな学校の池にもどれてよかったね。
ぼくも、池の中でイケノオイとあそびたいです。いっしょにコイにのってジャンプしたいな。イケノオイは、どこの学校の池にすんでいるんですか。
学校のみんなは、元気でわらい声がきこえますか。ぼくは、つなみがきたところの子どものことが心ぱいです。地しんの時、先生に、
「つなみがきたところの子どもは、また学校へ行けるんですか。」
とききました。先生は、
「学校は、ひなんじょになっているから、しばらくはむりかな。」
と教えてくれました。ぼくは、学校にいる時なん回も地しんがきてこわかったけれど、みんなといっしょにべんきょうしたり、元気にあそんだりしていました。でも、ひなんしている子どもは、どうしていたかな、と思います。イケノオイは、学校で一ばんきこえる音はわらい声と言っていたけれど、ないていたと思います。
このあいだテレビで、東北の小学校が夏休みになります、とニュースがありました。校長先生が、
「みんな、大へんだったけれど、よくがんばったね。はなまるをあげます。」
と言いました。男の子たちが、
「みんなでいっぱいあそびます。」
と、元気にわらっていました。
ぼくは、うれしかったです。みんな、先生にはげまされてがんばったんだなあと、思いました。わらっていてよかったです。
イケノオイに、ぼくの声もきこえればいいと思います。学校でないちゃう時もあるけど、いっぱい元気にわらうから、ぼくの声をきいてて下さい。みんなの声をきいてて下さい。


行田市北河原小学校2年 新知也

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★小学校中学年の読書メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「『平和のたからもの』を読んで」


去年沖縄の平和記念資料館を見学してから、わたしはもっと戦争のころについて知りたくなりました。夏休みに図書館でこの本を見つけてめくってみると、原爆のきのこ雲の写真がのっていました。アニメで見るような写真だったのでびっくりしました。戦争のきっかけや、その時の人たちがどう思っていたのかわかるかもしれないと思ったので、この本を読みたくなりました。
考えさせられたことは、「むかしは、先生たちも、戦争はいいことだって、思いこんでいた。」というところです。なぜ戦争はいいことなのか、わたしには全くわかりませんでした。けれど後を読むと、「先生たちも、先生になるための学校で、戦争を美化する教育も受けてきたし、新聞やラジオでも、戦争に勝っている情報ばかり流して、日本が戦争に負けていることやたくさんの人が死んだりしていることを知らせなかった。」と書いてありました。それで日本中が、「日本は強い、日本は絶対勝つ、戦争はいいことだ。」などと思ってしまったのかなと思いました。でも本当のことを国民に知らせないのはよくないと思いました。かくしごとをしたり、うそをついたりしても必ずばれると思います。
一番印象にのこったことは、「長さきの原爆による爆風や放しゃ能によって背中などの皮がだらんと落ちてそれをひきずって歩いている人がいた」というところです。一しゅんにしてかみの毛がぬけてしまったり、皮がたれ落ちてしまったりするので、原爆はすごくおそろしいことなんだとよくわかりました。こんなことをやってだれがどんな得をするのかなと思いました。
テレビのニュースで見ると、まだ戦争をやっていたり、国の中で戦っているところがあります。ケンカをしても相手をきずつけてはいけないということくらい、わたしでもわかります。戦争はケンカしているのと同じです。勝ったとしても負けたとしても、泣く人ばかりでうれしい人はいないと思います。自分たちのことばかり考えないでみんなやさしい気持ちになれば戦争はなくなると思います。わたしは、もっと戦争についていろいろな本を読んだり、調べたりしたくなりました。世界が平和になってほしいです。


さいたま市立泰平小学校4年 松村佑菜

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★小学校高学年の読書メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「『大きな木』を読んで」


この本はとても変わった本だと思います。いきなり木の絵から始まるからです。読んでいくうちにあっという間に本の世界に入りこんでしまいます。そしていろいろな気持ちや感想がたくさん、わいてくるとても不思議な本だと思います。
本の中で木と少年はとっても仲がよく、いつもいっしょにいて、木のぼりやかくれんぼをして遊び、木は少年が大好きです。少年は大きくなるうちに、その木に来る数が減ったり、だんだん木にいろんなことを要求するようになります。木は少年からたのまれたことにただ一方的につくしていきます。最後は自分の体でもある幹までもさしだしてしまいます。
とても最後は悲しいような気持ちになりましたが、いろいろな私の身近なことにおきかえて考えることができました。
私も大好きな本やゲームなどに出会うと、最初は、毎日遊んだり、毎日毎日が楽しいけれど、時間が経つと、あきたり忘れたりしていつの間にかさようならしている事が多いからです。
もしかするとペットとの関係でもこの本と同じかも知れません。犬は飼ったことはありませんが、始めは、かわいがり毎日友達だったのに、自分が大きくなって、いろいろな用事や遊びや勉強が増えてくると、自分の都合でしか犬と遊ばなくなっていくと思います。でも、ペットや犬は、最後まで飼い主に、つくします。何だかこの本の木と似ているような気がします。
この本は、とても短い文章のなかにいろいろと考えさせられるメッセージがふくまれていると思います。
この木は、お父さんやお母さんのようでもあり、友達のようでもあり、ペットのようでもあり、私がこれから出会うすべての人や物やでき出来事との関わり方や最後まで変わることなく接することの大切さを教えてもらったような気がします。本の中で最後、すべてを少年にあげて切りかぶになってしまって、「もうあげる物は何もないけど、ゆっくりすわってほしい」という何も求めないでつくすという友情、愛情や感情の大切さも教えてもらいました。



さいたま市立宮前小学校6年 阿部海音

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★中学生の読書メッセージ!★佳作

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教育ルネッサンス賞


「君と一緒に生きよう」


年間数十万頭…。これは、たったの一年で犬たちの命が保健所で殺処分されている数である。この失われる命の多さを知って、私は考えさせられた。
まず、最初に衝撃的だったのは、自分の犬を撃ち殺す人間がいるということ。猟犬として飼っていた犬を「猟期が終わり、邪魔になったから」、「猟期のたびに犬を買いかえたほうが安くあがるから」などの理由で捨てられたり、殺されたりしている。この事実を知ったとき心が痛かった。そんなひどい人間がいるのかと。無責任だと思った。猟期が終わったから、・捨てる、殺す・。それは命ではなく、道具になっていると思った。飼い主に裏切られた犬は、どんな気持ちなのだろうか?
次は、「ブリーダー崩壊。」私はその言葉自体知らなかった。でも、不穏なイメージは、自分の中にあった。ブリーダーとは、動物の繁殖を行う業者のことを指すそうだ。ペットとして飼ってもらう犬をつくるための業者だと思う。しかし、あるブリーダーは、儲かることだけを考えていた。あるブリーダーは、一人で百頭以上の繁殖犬を飼って儲かろうとしていた。でも交通事故に会い、その犬たちが手におえなくなり、犬たちを放りだそうとした。またこれも無責任だ。子をつくるだけ犬たちにつくらせて、放りだす。これでもひどいと思うが、それ以上にひどいことを知った。その犬たちの飼い方だ。その犬たちの飼い方だ。糞尿まみれのケージに入っていて、いくつものケージが積み上げられていたそうだ。そんな不潔な所で育てられていた犬たちは、もちろんボロボロ。膿、ノミアレルギー、栄養失調…。普通では考えられない状況だと思う。その犬たちは、どれだけの年月を耐えてきたのだろうか?飼っているブリーダーは、何も思わないのか?いくつもの疑問が出てきた。しかし、この犬たちは、捨てられる一歩手前で、愛護団体に助けられたのである。一つの明かりが照らされた。その後、年月はかかったが、体の調子も戻っていき、やさしい家族に囲まれて、ペットとして飼われているそうだ。
このように、命の危機を乗り越えながらも生き続ける犬たちがいることを知った。しかし、捨てられ、殺処分されて命を奪われる犬たちがいることも知ることになった。
保健所。それは、動物たちが殺処分される所だ。通常、その現場へ部外者は、立ち入れない。理由は、「あまりにもショッキングで見せられない」からだそうだ。実際の様子を見ていない私だが、本を読んだだけで様子が浮かんだ。処分は、四角い箱型の部屋で行われ、炭酸ガスが注入される。犬たちは、次々とけいれんをし始め、死んでいくそうだ。その犬たちのなかには、人間の姿に気づき、助けを求めるように近づいてくる犬もいるという。その犬は「死にたくない」と全力で、必死に訴えているのだと思った。それと同時に、心の片隅で、人間を恨んでいるとも思った。
今日も、明日も世界中で動物たちが殺されていく。私は、ペットショップにいる動物、優しい家族に囲まれ暮らしている動物が「あたりまえ」だと思っていた。この「あたりまえ」が幸せなのだ。保健所で亡くなった命、一度失った命は、二度と帰ってこない。同じ命なのに、なぜこんなに差があるのか…。私は、疑問に思う。人間の欲のため、たくさんの動物たちが犠牲になっていく。この悲しい現実をどう受けとめ、どう改善できるのか、考えたいと思った。そして、捨てられていく動物たちを作るのも人間。その動物たちを、保護し、助けるのも人間だということ。
この本を読んで、命の大切さを改めて感じた。私は、「あたりまえ」を大切にしていきたい。そして、どんな命でも、大事にしていきたい。


鴻巣市立鴻巣南中学校2年 中島帆乃香

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