★小学校低学年の感謝メッセージ!★大賞

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審査委員長賞


「ぷっくりちゃんへ」


ぼくは、「いのちのさく文」という本をよみました。ひとみさんという小学六年生の女の子が、足のガンになってしまい、びょう気とたたかうようすと、ひとみさんがかいたさく文がかいてありました。本があつくて、字も小さいし、よむのにとてもじ間がかかってしまいました。でも、ひとみさんががんばっているようすがすごかったので、ぜんぶよめてしまいました。
ひとみさんは、中学二年生のときにしんでしまいました。ぼくは、とてもくやしくて、かなしいきもちになりましたが、ひとみさんはもっとくやしかったとおもいます。
なぜかというと、大すきなうんどうやえをかくことができなくなってしまったからです。
ひとみさんは、とてもやさしいおねえさんでした。おなじびょういんに入いんしている小さな子たちに、大すきなえをかいてあげて、みんなにげん気をあげていました。
「ぼくもえをかくのがすきだけど、みんなにえをかいてあげられるかな?」とおもいました。
「なんで、ひとみさんみたいなやさしいきもちをもった人がガンになってしまったんだろう?なんでしんでしまったのだろう」と、とてもかなしいきもちになってしまいました。ぼくにもおねえちゃんがいます。もしぼくのおねえちゃんがひとみさんとおなじびょうきになってしまったら、いつもケンカばっかりしていたことと、いじわるをしてしまったことをかみさまにあやまって、びょうきをなおしてもらいたいとおもいました。
ひとみさんのさく文に「しめいがある。」とかいてありました。いみがわからなかったので、おかあさんにきいてみました。
「その人がやらなければいけないやくわり、その人だけしかできない ぷっくりちゃんっていう名前をつけたのは、ぼくだよ。どうして、そういう名前にしたかと言うと、ママのおなかが、少しぷっくりしていたからだよ。
はじめてパパからきいたとき、うれしかったよ。どうしてうれしかったかというと、ようちえんのときから、ママのおなかの下で、いつも、赤ちゃんが生まれますように、と、おねがいしていたからだよ。でも、はじめは、本当にいるのか、わからなくて、ママになんども聞いたよ。ママのおなかに手を当てたら、ぷっくりちゃんが、けってくれてきもちよかったよ。手がマッサージされているみたいだったよ。
ぷっくりちゃんが出てくるのは、十一月だね。出てきたら、だっこしてあげるね。大きくなったら、サッカーや色いろな、スポーツをいっしょにしようね。
しごとのことだよ。」とおしえてくれました。
ぼくしかできないことは、まだわかりません。でも、ときどきかんがえて、しんでしまったひとみさんのぶんまで、ぼくはがんばろうと思います。
ひとみさん、ぼくでもわかるさく文をありがとう。


さいたま市立大宮東小学校2年 大塚康生

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★小学校中学年の感謝メッセージ!★大賞

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埼玉新聞社賞


「去年の冬から」


去年の冬から、ろう人ホームに入っているおばあちゃん。行くたびに、元気がなくなるみたいです。どんどん小さくなっているように見えます。だから会えるとうれしいけれど、かなしい気持ちにもなってしまいます。
おばあちゃんはもうわたしの事が分かりません。
「分からない。」
と、いつも言います。かなしそうな顔で言います。そのたびに、わたしはなきたくなるのです。でもね、おばあちゃん。わたしは分かっているよ。おばあちゃんのやさしい声も、あたたかい手もおぼえているよ。今でもわたしの大事なおばあちゃんなんだよ。そして、いつだって大好きだよ。だから分からなくてもいいよ。かなしい顔なんてしないでほしいの。
小さくて何もわからなかった時から、わたしを大事にしてくれて、ありがとう。こんどは、わたしが大事にしてあげる番だね。だから、待っていてね。また会いに行くから、待っていてね。


川越市立新宿小学校3年 狩野眞理子

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★小学校高学年の感謝メッセージ!★大賞

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埼玉県教育長賞


「三月十一日五時間目が終わり」


三月十一日五時間目が終わり友達と話し合いをしていた時の事です。突然大きなゆれが私達をおそいました。今までに感じた事のないゆれで私達はすぐ机の下にもぐりました。少しゆれがおさまるとみんなで防災頭巾をかぶり校庭に避難しました。はく息は白く、寒さと恐さで私はずっと友達と手をつないだままでした。低学年の子達の泣き声が校庭にひびき不安な気持ちでいっぱいでした。その後体育館に移動して保護者のむかえをじっと待ちました。友達のお母さんが次々とむかえに来る中、私のお母さんの姿はまだ見えません。会社から家に帰ってくるのは夜七時ごろです。
「七時ごろにならないとむかえに来てくれないだろうな。」
と思ったその時お母さんの姿が見えました。まだむかえの来ない友達に小さく手をふって家に帰りました。外は寒いはずなのにお母さんの額には汗が光っていました。
「お母さん、急いでむかえに来てくれてありがとう。」
カチカチの心がとけた瞬間でした。


さいたま市立大東小学校5年 樋村彩恵

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★中学生の感謝メッセージ!★大賞

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教育ルネッサンス理事長賞


「がんばらないで!東北」


私は今、東日本大震災で被災してしまった人に励ましの言葉として伝えたい言葉があります。それは「頑張らないで」です。
テレビや新聞では「頑張ろう東北」という言葉をよく目にします。でもこんな時こそ頑張らずに、もっと人に甘えて良いのではないかと思うのです。誰だって心の中で頑張ろうと思っているはずです。そう思っていてもこのように今迄日本中、いや世界中が経験した事のないような状況の中に突然投げ出され、どうしたら良いか誰もが分からない。そんな時頑張れと言われたら辛さはつのるばかりだと思うのです。
私は時々、人は苦難を乗りこえる為に生きているのではないか、と思う時があります。けれどその後にはきっと今迄以上の幸せが待っていると思うのです。泣いたっていい、叫んだっていい。頑張らずに甘えて下さい。まだ先の見えない長いトンネルの中かもしれないけど必ず希望の光が差し込む事を信じて。


さいたま市立大砂土中学校1年 伊藤平理

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★小学校低学年の感謝メッセージ!★優秀賞

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埼玉県公立小学校校長会賞


「ふくしまけんのひさいしゃの人」


ふくしまけんのひさいしゃの人たち、ねっ中しょうになっていませんか。
また三十七どや、三十八どのあつい、あつい夏がはじまりました。
わたしたちも、がんばって、せつでんをして、なるべく、でん気がふくしまけんや、みやぎけんのみなさんにとどくようにど力をしています。
手ぬぐいを水につけて、しぼってくびにかけるとすずしくなります。あつくても、がまんすることができます。ぜひとも、やってみてください。
ふくしまけんや多くのひさい地が、一日も早くふっこうするように、日本やせかいの人たちがいのっています。
わたしは小学二年生で、まだ小さいですが、みなさんにパワーをあげられたらいいな。と思っています。がんばって下さい。ファイト。


川越市立寺尾小学校2年 林実生

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★小学校中学年の感謝メッセージ!★優秀賞

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埼玉県中学校長会賞


「『行ってきます。』と朝」


「行ってきます。」と朝、学校に行く時
「尚美、お茶飲んだ?」といつもおばあちゃんは、わたしに声をかけるね。わたしは
「ああ、そうだ。」と言ってあわてて飲む。
「朝茶はー。」とおばあちゃんが言うと
「朝茶はその日のなんのがれ。」とわたしがつづけて言う。
朝のお茶を飲むとその日のさいなんをのがれることができる。お茶は体にいいからとおばあちゃんは教えてくれたね。お茶を飲んだ日は最強パワーだよ。きっといい事が」あるよ。
昔、おばあちゃんの家は大工のとうりょうをしていてほかの大工さんが来ると朝一番に「朝茶はその日のなんのがれ、えんぎもんだから、おあがんなさい。」といつも出していたそうだ。大工さんの仕事は大変だからね。
昔の人のいうことは、なるほどなと思うことがいっぱいあるね。おばあちゃん、わたしの体を心配してくれてありがとう。そしてこれからも長生きしていろいろな事を教えてね。


さいたま市立大東小学校4年 武笠尚美

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★小学校高学年の感謝メッセージ!★優秀賞

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川越市教育長賞


「土なべごはんが教えてくれた」


ぼくは、ごばんが大好きだ。食事は、おかずがなくてもごはんがあればいいと思うくらい好きだ。でも、一度だけごはんが食べられないと思ったことがあった。それは今年の三月十一日、あの大地震の日だ。遠くはなれたこの地域でも大きな被害があった。その夜は電気も使えず、日は落ちすっかり夜になっても電気はつかなかった。
しばらくして、祖父母が心配してやって来た。祖母が「土なべで、ごはんをたいたらおいしいよ。」と教えてくれた。昔からの方法で水加減も、土なべに手を入れ水の量を決めていた。白い湯気がたって、おいしいごはんのにおいがする。
おかわりはできなかったけれど、便利な生活があたり前だと思っていたぼくにとってはとても考えさせられた一日だった。土なべごはんから、昔の生活のすばらしさを知った。



羽生市立羽生南小学校5年 都築健太

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